再演される度に注目が集まるジャッキー役

ジョン卿は、最後にサリーを一人前のレディに変身させ、
ビルとサリーはハッピーエンドに。
サリーとの絡みが多かったからか、執事の時も男爵の時も私はサリーの味方でした。
女の子が歌う切ない歌に、越乃は弱いのです。
サリーの幸せを願い、ずっと見守っていました。

サリーとの仲を邪魔するジャッキーは、歴代男役が演じています。
2回目のジャッキーの明日海りおちゃんは、言わずもがなの美女でした。
美弥るりかちゃんも凪七瑠海ちゃんも、
強くてチャーミングでかわいらしい女性を見事に演じていました。
再演される度に、ジャッキーは誰だろう? と注目が集まるお役でもあります。

3回目のビルは龍真咲ちゃん。
誰もがビルを好きにならずにはいられない、みんなに愛されるビルでした。
酔っぱらいの場面は、龍真咲ちゃんと本気で笑いながら楽しんでいた大好きな場面です。

再演のおもしろさは、演者が変わればその役の印象も変わり、全く違う作品になる事。
本の魅力をいかにオリジナルで味付けできるか、自分達のものにできるかが勝負です。

再演をするたびに違う役を頂き、再演ならではの楽しみ方がありました。
他の役の時にジョン卿の気持ちなどそこまで考えた事はなかったし、
台本を読んで、台詞を見て、感情をのせてやっていくと、
こんなにも温かく優しい人だったんだと気付きました。 
何度も稽古場で見ていた場面なのに、自分がやるとなると、とても難しい役だったのです。

3回目の『ME AND MY GIRL』の時、メインキャストがセレクトしたオリジナル缶バッジをプレゼントという企画がありました。