2回目の出演でわかった人気の理由
2回目のビルは瀬奈じゅんさん。
離れていても、どんな時でも常にサリーがビルの中にいて、
サリーがいるからやんちゃができる、
そんなビルを新しい当主としてヘザーセットはリスペクトしていました。
最後にはとてもハッピーな温かい気分になれる作品で、
2回目にしてようやくこの作品の人気の理由がわかりました。
私は作品の良さに気付くのも、いつも時差があります…。
3回目は男爵の役を頂きました。
ジョン・トレメイン卿。ビルを跡継ぎにしたがらなかった後見人です。
運転士、召使い、町の男⇒執事⇒男爵
と、かなり出世しました。
3回目ともなると、ほぼ暗記しているのではないかと思うほど、
いろんな台詞や歌、動きなどを覚えているものです。
しかし、いざきちんとやろうとすると、うろ覚えの記憶が邪魔をしている事に気付きます。
宝塚は、人気の作品の再演を繰り返すことがありますが、
そうしたときにこの現象が起こります。
うろ覚えで鼻歌まじりに歌ったり、仲間とふざけあって踊ったりしていると、
それが返って邪魔になってしまうのです。
だからこそきちんと向き合い、土台からしっかり作りたいと思うのも、
再演あるあるです。