打ち上げの焼肉店で「向上委員会」を

時期は正確に思い出せないのですが、その女性が明石家さんまさんのマネージャーもやっていたため、私は、『恋のから騒ぎ』が始まる5年程前、『さんまのまんま』の現場で初めて“生・明石家さんま”に会い、挨拶をさせてもらいました。

確か、「子どもの頃(と言っても、さんまさんと私は2歳しか違いませんが)、『ヤングおー!おー!』(MBS・TBS系)を見ていて、東京で収録があるときには、友人と何枚も申し込みハガキを送って観に行ってました」という話をした記憶があります。さんまさんは、「お~、そ~かぁ」と。今と変わりません。

その後、『恋のから騒ぎ』の作家として加入できたのは、“御縁”でしかないと思います。その前に別の深夜番組で御世話になっていたディレクターが、やはり「女性目線が必要だから」と声をかけてくれたのです。

一般の女性20名が出演し、さんまさんと恋愛エピソードについて語り合う番組でしたから、作家の中で一人だけ女性で若い(当時…です)私の意見は、男性スタッフからも、ときには、さんまさんからも直接聞いてもらえる機会がとても多かったものです。

収録後、必ず行われる焼肉店での打ち上げにも必ず参加させてもらっていました。ここでの様子は、今でいうと、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)みたいなものと言えばいいでしょうか。プロデューサーと総合演出、そして放送作家6名を相手に、さんまさんは大喜利のようなことをさせてみたり、おもしろエピソードを欲しがったりしました。いま思い出しても貴重な体験です。