『婦人公論』5月号の表紙に登場した小林聡美さん

この歳だからこその出合いがある

今回出演した映画『ツユクサ』は、実は10年以上前に立ち上がった企画。そのときに制作が進んでいたら、50歳目前の主人公・芙美さんを演じることはできなかった。この歳だからこそ出合えたんです。本当にラッキーでした。

港町に一人で暮らす彼女は、大きな哀しみを抱えながらも、周囲に流されず丁寧に自分の暮らしができている人。そして身のまわりで何か小さな奇跡が起きたとき、見過ごさずにキャッチできる人でもある。私もそうありたいな、と心から思います。

思えば人生って、奇跡の連続のような気もするんです。その一つひとつに気づいて、残りの人生を味わい尽くせたらいいですね。

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