『ささ身と葉野菜のサラダ いちごドレッシング』(撮影:ローラン麻奈)
現在発売中の『婦人公論』(5月号)の料理連載「お料理歳時記」では、「ふんわりフレンチ」を特集! 春のうららかな日差しに合うのは、酸味やコクのバランスがいい、軽い口当たりのフランス料理。身近な食材で手早く作る調理法を、上田淳子さんに習います(撮影=ローラン麻奈 スタイリング・構成=野澤幸代)

生クリームやオリーブ油でふわっと仕上げましょう

暖かい季節になると気持ちが明るくなって、作りたい料理、食べたい味も自然と変わってきます。おうちで気軽に、軽い口当たりのフレンチを作ってみませんか。

「軽やかさ」のポイントは、いくつかあります。使う食材は、肉なら鶏肉、魚ならサーモンがおすすめ。こってりしたソースにしたくないので、バターは使いません。生クリームやオリーブ油でふわっと仕上げましょう。また、酸味は暑さの訪れとともに心地よくなる味覚のひとつ。レモンやいちごを使うほか、ハーブの風味をアクセントにすると、満足のいくおいしさになります。

口当たりを軽くするには、肉や魚をしっとり仕上げることも大事。鶏肉は塩糖水漬けにしてから蒸し煮に、サーモンは低温で半生に火入れをするミキュイにしました。特に塩糖水漬けは便利ですよ。塩と砂糖を溶かした水に肉や魚を一晩漬けると、塩の効果で食材の臭みが取れて下味がつき、砂糖の保水性によってふっくらしっとり。

加熱するとパサつきやすい鶏むね肉には最適で、蒸し煮はその効果がよくわかると思います。しかも塩糖水に漬けた状態なら保存性もアップ。お肉の場合、4~5日は冷蔵できます。覚えておいて損のないテクニックです。

器も「衣替え」の季節。上田さんはこの時期になると、よく使う器を、温かみのある陶器からガラスや薄手のものに入れ替えるのだとか。2021年末、息子たちの独立に伴い、転居して理想のキッチンを作った。「これからここで何をしようかと模索中。ワクワクしています」