【episode 03】
デジタル機器にも横文字にも弱い父です
(48歳・主婦)


パソコンもスマホも使用したことのない父(79歳)。「俺はガラケーがいいんだ」とごねていたけど、いよいよ通信キャリアの電波供給がストップされることになり、機種変更を余儀なくされた。ひとり暮らしで、操作方法を相談できるショップも近所にないため、何かと私に電話してくる。

IT用語がまったくわからず、IDを「イド」、Wi-Fiを「ウイッフィー」という始末だから、何を尋ねているのか理解するだけで時間がかかる。

この間は、「ケータイが開けない! 『ロックがNO(ノー)』だって書いてあるぞ。どうすりゃいい?」って……ロックナンバーのことだよね? そればかりはお父さんしか知らないのよ、残念ながら。


 

【episode 04】
ネット投稿初心者の高すぎる勉強代
(54歳・派遣社員)


俳句が趣味の母(82歳)は、あちこちの俳句サイトをのぞいては、自分の作品を投稿している様子。先日は、「私の俳句が優秀賞に選ばれて、今度出版される本に掲載されるんだって。掲載料が5万円かかるらしいのだけど、いい記念になるわよね」と大喜び。

でも、広告じゃあるまいし、掲載料がかかるなんておかしい。「それ、たぶん詐欺だよ。断らないとダメ」と忠告したら、「詐欺にひっかかるほど、もうろくしていないわよっ! あなたは私の才能に嫉妬しているんでしょ!」とものすごい剣幕。「もう勝手にして」と電話を切りました。

5万円、社会勉強代にしてください。