始まりはタンドリーチキン

コロナ、嫌だな。とりあえず免疫力を上げねば。
免疫力の敵はストレスだ。ストレスを減らしたい!
4月から食料品があれこれと値上げになった。
電気代もガス代も値上がり。
ロシア情勢の影響もあるし、資源は大丈夫なのだろうか。
マンションのゴミ置き場はいつもいっぱい、ゴミを減らしたい!
老眼もボチボチきてるし、汗ドバもたまにあって更年期が気になる。
あ~、しんどい。あ~、忙しい! 面倒くさい……。

3月のある日、家で仕事をしながら、晩ごはんのことを考えていました。
「冷蔵庫にヨーグルトが少し余ってる、鶏肉もある。今日はタンドリーチキンだな。
でも、仕事が終わらない……。時間がない……」

焦る気持ちと重い腰。いつも材料をボウルに入れて下味を付けるのだけれど、「面倒くさい」という気持ちがドワ~ッと押し寄せてきて、テフロン加工の鍋の中に材料を全部投入! 調理スプーンでグリグリ混ぜ、少し置いて、そのまま鍋を火にかけました。

あ~、やっちまったかな……と思いましたが、フツーにタンドリーチキンは完成。カレーソースでドロドロのボウル1個ぶん、洗い物が減りました。「ナイスアイデア!」と思ったのと同時に、今まで当たり前のようにやってたことって、案外やらなくていいこともあるのでは? 面倒くさいことを減らせるかも! という考えがムクムクと膨らんだのです。

釣り雑誌編集部時代は、年間100日近く船に乗って釣りをしていました。シロギスや豆アジを100匹近く釣ってくるなんて当たり前。疲れてフラフラでも、魚をさばいて料理して食べるのが楽しかった。あのころ私は若かった~。