介護タクシーとホームヘルパーを両立

春の講座はすでに始まっていたので、秋まで待って9月から3ヵ月間の講習を受けました。夫の介護や介護保険を利用した経験があったので、それほど難しくなかったですよ。

無事に資格を取って訪問介護の登録ヘルパーとして仕事を始めた最初の3年間は、介護タクシーの仕事も並行してやってました。講習会で後ろの席だった人から、「夫と介護タクシーの仕事を始めるんだけど、ヘルパーが足りないから手伝って」とスカウトされていたんです。年末に講習が終わり、年が明けた4日にはさっそく「今日ちょっと手ぇ足りないねん」と電話がきましてね。(笑)

介護タクシーでの主な仕事は、透析患者さんの送迎。自分で歩ける患者さんの場合は、ヘルパーの資格を持つ運転手がひとりで介助できるのですが、車椅子が必要な患者さんの場合は、もうひとり私のようなヘルパーが必要になるんです。患者さんを家まで迎えに行き、病院のベッドまで車椅子でお連れして、透析が終わったら家まで送り届ける。1日に何人も担当することがあったので、けっこう忙しくしてました。

朝一番に透析をする人が多く、その時間帯はあっちこっちから介護タクシーが集まって病院前は大混雑。運転手さんが病院の前に車を停めたら、私は急いで車椅子を下ろしてエレベーターの列に並ぶのをテキパキやらんといけません。そうして早め早めにすれば、患者さんはベッドの上で時間をゆったり使えますし、私も慌てずお世話ができるでしょう。