「複利」という考え方

ただ、そんな時代だからこそ知っておきたい考え方があります。それが「複利」です。

そもそも、若いときのお金って、年を取ってからのお金よりも、はるかに価値があるんです。20歳のときの10万円は、単なる10万円じゃないんですよ。

「複利」とは、要は毎年元本に利子が加わるということです。

図:複利とは、元本についた利息にさらに利息がつくこと(『図解だからわかる お金の本』より)

その「元本+利子」が新しい元本となって、それに利子がつく。10万円で1%の年利だと、年間の利子は1000円ですが、翌年は10万1000円に対して1%増えるわけなので、1010円増えるわけです。

一見たいして増えないように思えますが、何十年というスパンで考えると、かなり違ってきます。