年を取ってくると「このスイッチを押せば動くはず」などという長年の経験値がありますから、ろくに説明書を読もうともしません。(写真提供:photo AC)

なぜ年を取ると機械の使い方が分からなくなるのか

よく同い年ぐらいの友人から「新しく買った機械の使い方がまったくわからない」という愚痴を聞くこともありますが、それも原因は頑固さゆえだと思います。

普通の家庭で使うような機械であれば、たいていのものは子どもでも使えるようにつくられているわけですから、年を取ったから使えない、ということはまず間違いなくありません。説明書をきちんと読み、その通りに操作すれば、何歳になっても使い方がわからないなんてことはないはずです。

ところが、年を取ってくると「このスイッチを押せば動くはず」などという長年の経験値がありますから、ろくに説明書を読もうともしません。

でも、スマホを例に取れば、スイッチそのものが昔の機械とはまったく違った形をしています。しかも「長押し」などという、昔の機械にはない概念まで導入されている。

ですから、「使い方がわからん!」ということになるわけです。