年齢に合わせて、ベストな住まいを

おかげさまで、今はとくに不自由なくひとり暮らしをしています。ずっとそばにいた夫がいないのは、心細いと感じることもあるけれど、娘家族が様子を見に来てくれますし、施設にいる夫とも、毎日のようにテレビ電話で話をしていますしね。

私自身が要支援1なので、週に1回、ヘルパーさんがお掃除に来てくれていますが、自分でもこまめに掃除をしています。食事も、自分で手作りしたものをいただいて。この家に引っ越してきてからお料理を始めたところ、自分で言うのもなんですが、意外に上手なんですよ。

以前は仕事が多忙で家事には無関心だった夫ですが、ここに引っ越した当初から掃除の手伝いやゴミ出しをしてくれるようになりました。また、一緒にそんな生活ができることをひたすら願っています。

とはいえ、もう一度引っ越しをする可能性がないわけではありません。私には間質性肺炎の持病があり、時折、夜中に具合が悪くなることもあるのです。このままひとりで置いておくのは心配だと、娘が気遣ってくれて。

この先、さらに高齢になり、娘の家で同居することになったなら、着物やアクセサリーももっと減らさなければなりません。

でも、私は新しい環境にすぐに慣れる性格です。広々とした一軒家の暮らしも好きでしたけど、いつまでも過去の暮らしを懐かしんでいたところで、ストレスが溜まるだけでしょう。

年齢を重ねていくにつれ、暮らし方も自ずと変わっていくわけですから、今の自分にとってベストな家に住み替えていくのが一番いいのだと思っています。