もし子どもが何度も「なぜ勉強しないとならないの」と聞いてくるなら要注意(写真提供:Photo AC)
親の多くが、わが子に「勉強好きになってほしい」と願っているはず。しかし、現実はといえばなぜか「勉強嫌い」に育つ場合がしばしば。そうなる原因の一つが「評価基準が成果主義に陥っているから」と主張するのが、中学受験専門塾「伸学会」の菊池洋匡代表です。菊池さんいわく「子どもの評価は『成果』でなく『行動』に基づいてするべきで、行動を積み重ねるには『習慣化』が重要になる」とのこと。しかし習慣化するには「納得できる目的」があることが前提となるそうで――。

まずは「目的」を確認しよう

さて、それでは習慣化について考えてみましょう。

まず初めにするべきは、「目的」を確認することです。目的がないと、習慣化に向けた最初の一歩を踏み出すことすらできません。

まずは明確に、「こうなりたい」「これがしたい」という思いを持たせることが必要になります。

では、ここで考えてみてください。あなたのお子さんに勉強する目的はありますか?

ここで気を付けなければいけないのは、「成績を上げる」とか「将来のためになる」は、目的になるとは限らないということです。