本連載がまとまった青木さやかさんの著書『母』

「いいモノ」は、普段使いにする

その一つが、モノのメンテナンス。

うちには靴もまあまあ多かった。というか靴箱がぎゅうぎゅうだった。このたび、よくみてみたら靴の空箱やら、ビニール袋やら、必要ないもので場所をとっていたことが判明。他の箱の中には数年前に購入した「いざというとき」履く予定の靴がぴかぴかの状態で入っていた。「いざ」は、ない。あるとすれば、「今」だ。毎日が「いざ」。というわけで、わたしの言うところの「いいモノ」は、普段使いにする。

シューズクローゼットに押し込められている靴たちをよくみてみると、相当くたびれていた。ブーツの底は擦り減っているし、パンプスの踵は色が剥げている。

「メンテナンスしてみたらどうです?」

と、BSテレ朝の番組「ウチ断捨離しました」のディレクター石井さん。

「メンテナンスって?」
「靴を直してくれるところ、ありますよ」
「そっか、そうですね。誰かが話してました、そういえば。今月キャンペーンだから安いみたいなことを、靴がどうこう、あれかな」
「お友達に聞かれたらいいですよ、綺麗になりますよ。思い出の靴」

「履いてないけどお気に入りの靴」が詰まっていた