Q2 強い体をつくるには夕食でたんぱく質をしっかり摂ると効果的
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 合言葉は、朝ごはんにたんぱく質!

1日3食のうち、たんぱく質はいつ摂るのがよいでしょうか? 正解は、基本的には3食ともにしっかり摂ること。ただし、朝ごはんで食べるたんぱく質がもっとも重要です。

筋肉は常に合成と分解を繰り返していて、睡眠中も例外ではありません。食事を摂らない時間が長い睡眠中はたんぱく質が補給されず、筋肉の材料となるアミノ酸が不足した状態になります。

そのため起床後、アミノ酸が足りないまま活動すると筋肉量が減ってしまう可能性があり、朝食でたんぱく質をしっかり摂る必要があるのです。忙しくてコーヒーとトーストで済ませている人は、たんぱく質が豊富な食事に切り替えてください。

たとえば、卵1個で6.1g、ハム2枚で7.4g、牛乳1杯(210mL)で6.9gのたんぱく質摂取が可能です。また、意外に高たんぱく質なのがピーナッツバター。小さじ1杯で1.1gのたんぱく質を補給できます。

 

Q3 歳を重ねたら粗食&小食が健康の秘訣
A3 ×
 過度な粗食・小食は低栄養を招く

「粗食のほうが長生きできる」「年齢が上がると基礎代謝が下がるから、食べる量を減らすべき」。こうした、粗食や小食をすすめる声を時々耳にします。確かに太りすぎは健康を損なう要因ですが、一方で粗食が長生きの秘訣とはいえないことが、近年の研究でわかってきました。

1日に摂るべき栄養素の量を世代別に比べると、実は、20代と60代で数字はほとんど変わりません。むしろ、加齢とともに食物を消化吸収する機能が低下する60代以上こそ、健康と若さのためにしっかり食べて栄養を補給することが必要なのです。

粗食と同様に注意したいのが、脂質の摂取です。「健康のために脂っこいものは控えたほうがいい」といわれますが、実はそうとはいえません。脂質には脳の神経の働きや、健康的な肌や髪を保持したり、脂溶性ビタミンの吸収を促す作用があり、脂質によって皮膚や粘膜、歯の健康が保たれているからです。

あっさりした食事だけでなく、ときには脂が乗った肉や魚を食べて適度に脂質を補給しましょう。