Q6 骨を若く保つには、刺身より焼き魚がおすすめ
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骨のためには刺身より焼き魚

たんぱく質をしっかり補給して筋肉維持を心がけても、骨が弱くなっていると自分の足で元気に歩き続けることができません。骨粗しょう症予防のためにはカルシウム補給が必須で、それには魚料理がおすすめです。

魚料理でもっとも効率よく栄養を摂れるのは、生で食べる刺身だといわれています。煮たり焼いたりすると、水溶性のビタミンやEPA、DHAなど貴重な栄養素が熱によって壊れてしまうからです。

とはいえ、骨粗しょう症予防の観点から見ると、刺身より骨付きで調理する煮魚か、焼き魚がよいでしょう。骨から溶け出したカルシウムが身の部分に含まれることで、カルシウムの摂取量が増えるからです。

また、煮魚の調理には少量のお酢を加えるのがおすすめ。骨から溶け出すカルシウムの量が増えるうえに、鉄や亜鉛などミネラル類の吸収率もアップします。

 

Q7 水分補給は水より緑茶を積極的に
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 毎日の水分補給は水や麦茶をメインに

人間の体を構成する成分の約6割は水分です。ところが加齢とともに体内水分量は減り、高齢者になると5割近くまで減少することが明らかに。私たちの体からは日々2L以上の水分が失われています。

暑い季節を迎えて熱中症が起こりやすくなっているので、水分補給はしっかり行いたいもの。食事で摂る水分と合わせて、1日1~1.5Lの水分を意識して摂りましょう。

緑茶に含まれる葉酸はDNA合成の促進、赤血球生成のサポートなど重要な役割を果たしています。体にいいからと1日に何杯も飲む人がいますが、緑茶にはカフェインが含まれ利尿作用があるため、完全に水がわりにはなりません。

水分補給のメインは水やカフェインを含まない麦茶で。食後に1杯程度、緑茶を飲むのはよいでしょう。

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近年、研究が進んで、今まで正解だと思われていたことが実は逆だったなど、栄養学の常識は日々更新されています。正しい知識を身につけて食習慣を少し改善すれば、疲れにくい体を手に入れることが可能に。年だからと諦めず、活力に満ちた毎日を送ってください。