Q4 空腹時間が長いほうが、健康寿命が延びる
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空腹時間が長いと生活習慣病予備軍に
最近、流行しているプチ断食ダイエット。食事と食事の間をあけて長い空腹時間をつくることで体重が大幅に減って病気の予防にもなる、と話題を集めています。中には、16時間何も食べずに飢餓状態をつくるダイエット法もありますが、決しておすすめできません。
最大の理由は、血糖値の急上昇です。飢餓状態の体に突然食べ物が入ってくると急激に血糖値が上がり、次にそれを下げようとして大量のインスリンが分泌されます。こうして血糖値が乱高下することは、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を招く要因になるのです。
また、認知症の発症に関わるとされるたんぱく質のアミロイドβは、インスリン分解酵素によって分解され脳内から排出されます。ところが、血糖値が急上昇するとインスリンの分解で手いっぱいになり、アミロイドβの分解まで手が回りません。
その結果、認知症発症のリスクが高まるのです。食事は1日3食規則正しく摂りましょう。
Q5 寝る前に小腹が空いたらヨーグルトを食べよう
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就寝前の乳製品は快眠の妨げに
日中の活動で疲れた脳と体を休め、紫外線やストレスなどによる活性酸素で傷ついた細胞を修復するなど、睡眠は疲労回復や健康維持のために大事な役割を果たします。睡眠の質が低かったり、睡眠時間を十分取れなかったりすると、疲れやすい、だるさが抜けないなど、さまざまな不調が起こるのです。
これほどに重要な睡眠ですが、加齢とともに多くの人が「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」など、「睡眠障害」の症状に悩まされるようになります。クリニックに来る患者さんの中には、「眠れないのでホットミルクを飲む」「寝る前に小腹が空いたらヨーグルトを食べる」という人が多いのですが、おすすめできません。
牛乳もヨーグルトもそれぞれに免疫力アップ、腸内環境を整えるという働きがあり、健康効果が高い食品。しかし問題は、脂肪分が含まれていること。脂肪分は消化に時間がかかり、ベッドに入ってからも消化活動が続くため、睡眠が妨げられてしまうのです。
したがって就寝前の乳製品はNG。さらにいうと寝る前の3時間は飲食を控え、胃が落ち着いてから休むのがベストです。