この記事の目次
<1>「間食は健康に悪い」は大間違い <2>4ヵ月で24キログラム減! 高カカオチョコレートは最強の間食 <3>おすすめする最高の間食習慣、 「チョコちょこ食べ」!
<4>肥満を予防し、脳を元気に 便秘や冷え性を改善する効果も

もうひとつがおやつとして、がんばっている自分への「ごほうびチョコ」。昼食と夕食の間、仕事や家事の途中でパクリと食べてみてください。おすすめは14時~16時まで。この間は、脂肪を蓄積するホルモンBMAL‐1(ビーマルワン)の値が少なくなるからです。もともと太りにくい高カカオチョコレートですが、この時間に食べれば、罪の意識などを感じずに、「おやつタイム」を存分に楽しめるのではないでしょうか。

もし「間食に食べるのを忘れた!」という場合は、寝る前に食べる「おやすみチョコ」でフォローするとよいでしょう。「おやすみチョコ」は、睡眠の質を向上するという効果も期待できます。

『医師が教える最強の間食術』(著:鈴木幹啓/アスコム)

<4>肥満を予防し、脳を元気に
便秘や冷え性を改善する効果も

「チョコちょこ食べ」で一番おすすめしたいタイミングは、「食事の前」とお伝えしましたが、さらに、高カカオチョコレートの効果をより活かすために、「食べる順番」を見直すことをおすすめします。ルールは、血糖値の上がりにくい食品から食べること。具体的には「野菜・海藻・ きのこ類」→「肉・魚・卵・大豆製品」→「汁物」→「ごはんなど主食」の順番です。チョコレートの後に、糖質の吸収を遅らせる食物繊維が豊富な食品、タンパク質や脂肪の多い食品、汁物と進んで、糖質の多い炭水化物は最後に食べるようにします。この食べ方だと、血糖値の上昇をゆるやかにすることができるのです。また、食べすぎの防止にもひと役かってくれるかもしれません。

また、おやつタイムに食べる「ごほうびチョコ」が仕事や家事で疲れた脳を元気にしてくれます。仕事や家事をしていて、頭がぼーっとして集中力を欠いたり、やる気がでなかったりしたことはないでしょうか。その時は、脳のエネルギー不足が考えられます。時計は、電池がなくなってくると時間が遅れてくるように、脳もエネルギーが不足してくると、持っている力を最大限に発揮できなくなります。すると集中力が減ってきて頭がぼーっとしたり、物が覚えられなくなったり、イライラしやすくなったりといった不具合が生まれてきます。そして、脳のエネルギーになるのは、糖質です。だからこそ、仕事や家事の合間のおやつは決して悪いことではありません。太る心配の少ない高カカオチョコレートなら、むしろ積極的に摂るべきです。