この記事の目次
<1>「間食は健康に悪い」は大間違い
<2>4ヵ月で24キログラム減! 高カカオチョコレートは最強の間食
<3>おすすめする最高の間食習慣、 「チョコちょこ食べ」! <4>肥満を予防し、脳を元気に 便秘や冷え性を改善する効果も

<2>4ヵ月で24キログラム減!
高カカオチョコレートは最強の間食

では、何を食べればよいのでしょうか。まず機能的には次のふたつを満たすものです。

●体内の老化を防ぐ効果の高い「ポリフェノール」がたっぷり入ったもの

●太りにくいもの(GI値が低いもの)

そして、継続して続けてもらうためには、手軽さやおいしさは欠かせません。この3つの条件を満たしているもので、私がおすすめするのが、高カカオチョコレートです。(カカオ成分が70%以上のチョコレート)

チョコレートと聞くと、「太りそうで体に悪そう」と思うかもしれませんが、高カカオチョコレートは、砂糖の量も少なく、太りにくい食品であることが、わかっています。

そもそも、私が高カカオチョコレートを使った間食術をするきっかけになったのは、ダイエットに高カカオチョコレートを活用したことでした。6年前、医者の不養生を地でいっていた私は、ブクブク太り、体重が93キログラムになってしまいました。さすがにこれではやばいと、減量を開始したのです。「間食」をやめ、食事の量も減らしました。しかし、まったく続かずに、何度も失敗を繰り返しました。

そこで、目をつけたのが、大好きだったチョコレートでした。食事の量をある程度減らしながらも、お腹が空いたら、「間食」で高カカオチョコレートを食べる。こんな単純なダイエット法だったのですが、空腹感をこまめに解消することで、ダイエットによるストレスからくるドカ食いを防ぐことができ、見事、4ヵ月で24キログラムのダイエットに成功したのです。そして、今もリバウンドすることなく、体重をキープできています。

鈴木幹啓先生の減量ビフォーアフター『医師が教える最強の間食術』(アスコム)より

また、減量前に高かった血圧も、下がってきました。自分でも驚き、何がよかったのか、ダイエット中に、よく食べたものを調べた結果、高カカオチョコレートの驚きの健康効果を知ったのです。

カカオには、ほかとは比べ物にならないほど、体の老化を防ぐポリフェノールがたっぷりと含まれていますし、自然界では、ほぼカカオにしかない整腸作用のあるカカオプロテイン、疲労回復やストレス解消効果のあるテオブロミン、そのほかたくさんの栄養素が含まれています。

ちなみに、人類史上、最高齢122歳まで生きたフランス人のジャンヌ・カルマンさんは、週に1キログラム近くのチョコレートを食べていたといいます。