子どもたちだけは、世界に伍していけるようにしなくては
明治のころ、「この国をよくするための答えは欧米にある」と、わが国は江戸時代の習慣を一変させて西洋化しました。戦後はまた国の価値観を一変させて、アメリカに国をよくする道をゆだねました。
けれども、この21世紀、世界がどうなるべきかの問題はアメリカも解いていないし、IT企業だって解いていません。
いま、人類は、はじめての課題に向き合っているのですが、日本はその課題にすら気づいていないのです。相変わらず明治のころと同じ。言葉が通じず、文化が違うからと、最初から「答えを見つける側」に立つことを拒否しています。
これでは世界からは、どんどん外れていくし、ビジネスにおける成功者だって出てきません。
私たちはすでに間に合わないにしても、子どもたちの世代だけは、なんとか世界に伍していけるようにしなくてはいけないと思います。
※本稿は、『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(著:村上憲郎/CCCメディアハウス)
英語は自転車と同じで、「単なる手段」に過ぎない。英語ができる子になることが「目的」ではない。英語で考えられる子になることで「未来が開ける」と伝えていこう。そのために、まずは親が「教育OS」をアップデートすることからはじめよう。31歳から英語を勉強し、Google米国本社で副社長に。大ベストセラー『村上式シンプル英語勉強法』から14年。元Google日本法人名誉会長が、アメリカで体験した「生き抜く力」を養う英語子育て法をシェアします。