「自分たちが先頭に立っている」という自負

日本でも同じで、じつはグーグルが東京都港区赤坂のアークヒルズに移ったときに、「社員食堂用の煮炊きをさせろ」という条件を、アークヒルズを所有する森ビルに飲んでもらいました。上に述べたような働きかたが当たり前の社風ですから、社員食堂を整えて充実させなければならなかったのです。

それだけ社員がよく働くのも、彼らは「自分たちがこの地球という惑星をよりよい星に変えていっているのだ」という使命感のようなものを持っているからです。

どうすれば世界はもっとよい世界になるのか。どういう方法で世界は変わるのか。

それに正解なんてありません。ただ、現実にIT を使った革命で世界を変えてきたグーグルには、「自分たちがその答えを見つける先頭に立っている」という自負があるのです。

現実にIT を使った革命で世界を変えてきたグーグルには、「自分たちが答えを見つける先頭に立っている」という自負がある(写真提供:Photo AC)

日本はこうした部分で、何かが欠けているのです。