93歳の恒子先生から学ぶ「なんとなく憂うつ」から抜け出すヒント(イラスト:関口ユートピア)
未来への漠然とした不安や、ままならない現実に心が疲れていませんか。著書が累計30万部突破のベストセラーとなっている中村恒子医師の人生観は、そんなあなたの参考になるはず。恒子先生の言葉の中から、「楽に生きる」ヒントを厳選しました。毎日の生活の中で役立ててください(構成=上田恵子 イラスト=関口ユートピア)

中村恒子医師の生き方がわかる『93歳の精神科医に学ぶ人生のヒント』はこちら

欲をそぎ落として心穏やかに生きる

・『「幸せでなければいけない」と思わないほうが幸せ』

「※※な状態でなければ幸せではない」と、メディアやSNSに煽られがちな昨今。恒子先生を見ていると、そんな外からの刷り込みに振り回されるのは愚かなことだと気づかされます。

若い頃は欲求不満をバネにして「もっと、もっと」と頑張るのもいいけれど、歳をとったら「欲をそぎ落としていくこと」が心穏やかでいる秘訣。

家族に対する要求や、享楽を求め続ける気持ちなど、こだわりを一つずつ捨てていきましょう。

 

・『「お金のために働く」でええやない』

仕事で「自己実現をしたい」とか「生きがいを見出したい」と思えば思うほど、現状に不満が出てくるもの。

恒子先生は「働くのは自分や家族が食べていくお金を稼ぐため」と割り切っていましたが、それこそが人が働く原点です。

「自分や家族が生活できているならそれで十分」と考えると、肩の力が抜けてきませんか?