フュージョン料理の先駆けで味わう異国情緒

1934年、《世界を味わう》をコンセプトにカリフォルニアで創業した「トレーダーヴィックス」。このフュージョン料理の先駆けがホテルニューオータニ内に日本1号店を開いて48年。

《魔法の薪窯》と呼ばれるオーブンで焼くステーキや東南アジア各国のエッセンスを取り入れた料理が、変わらぬ名望を誇っている。

この人気店で、今、話題を呼んでいるのが、今年3月にスタートした《レディースランチコース》。その充実した内容と値段の手頃さを見れば納得がいく。

レディースランチコースより、手前が「海鮮と豆100%ZEMB麺焼きそば」。マレーシアやインドネシア料理に欠かせない辛味調味料のサンバルが決め手の本格派。奥は熱い夏にもぴったりの辛さに仕立てた「トムヤムクン」。別料金で、オリジナルマイタイを合わせても

「スモークサーモンの生春巻き」から始まるコースはスープ(トムヤムクンか安納芋のクリームスープ)に、主菜は「海鮮と豆100%ZEMB麺焼きそば」か「タイ風チキングリーンカレー」のいずれか。デザートまで付いて3800円。

創業者の名を冠した新メニューの「バージェロンバーガー」3700円(税込)は、テイクアウトもOK。U.S.プライムビーフの肩ロースをたっぷり使ったパティに加え、自慢の薪窯でスモーキーな香りをつけた分厚いスペアリブをトッピング。豪快な美味しさだ。チェダーチーズやパクチーなど脇を固める野菜も新鮮。予約は2日前までに

珍しいのはZEMB麺で、豆特有の風味やもっちりした食感が独特な麺に醤油の香ばしさが絡む焼きそばはサンバルの辛味も相まって後を引くこと請け合い。

トムヤムクンも日本人好みのマイルドさだ。パプアニューギニア等の工芸品がかきたてる異国の雰囲気もご馳走の一つだ。