早めのリカバリーで、徹夜のダメージを最小限に抑えよう
図1を見てください。
不眠による疲労と作業効率との関連性を調べたものですが、時間の経過とともに血中のアルコール濃度が上がり、作業の効率は下がっていきます。
そして、朝から仕事を開始し14時間が経過すると、作業効率は酒気帯び運転の基準となる血中アルコール濃度0.03%と同等になるということがわかります。
さらに、22時間を超えると、なんとお酒を飲みながら仕事をするのとほぼ同じパフォーマンスになってしまいます。
つまり、9時から仕事を開始すれば、どれだけ頑張っても23時にはほろ酔い状態で仕事をしているのと同様になっているということ。徹夜がいかに効率を落とすかわかっていただけたでしょうか。
そんな緊急事態においてもっとも避けたいのは、徹夜をして生活リズムを崩し、それを数日間引きずってしまうこと。そうならないためにも、早めのリカバリーで、徹夜のダメージを最小限に抑えることが大切です。
仕事の都合でどうしても徹夜せざるを得ないという場合に、できるだけ体にダメージを残さないようにするためのポイントは、体内時計のリズムと睡眠のメカニズムを考えた、仮眠、食事、光を取り入れることです。
では次ページより、その方法を説明していきましょう。