「新しい地図」開設後に初インタビュー
「新しい地図」の開設当初、マスコミの多くは、彼らに、どうコンタクトをとっていいのか、どう応援していけばいいのか、戸惑っていたように思います。正直なところ、私も同じでした。
が、思いのほか早いタイミングでチャンスがやってきました。草なぎさんの仕事現場に、記者らが馴染みのマネジャー氏がやってきて新しい名刺を配っていたとの情報をキャッチ。
マネジャー氏に連絡をとったのとほぼ同時に、私が連載している某週刊誌の担当編集に、草なぎさんのインタビューをしてもらえないかという打診があったのです。
編集部にも私にも断る理由はありませんでした。
時期としては、ケーキ屋さんにハロウィン仕様のプティフールが売っていた頃。担当編集者が差し入れとして買ってきたのでよく憶えています。果たして、その週刊誌のインタビュー記事は、《「新しい地図」の草なぎ剛さん》に最初にロングインタビューをしたものとなりました。
2017年10月初旬、約束のハウススタジオにギターケースを抱えてやってきた草なぎさんは、「こんにちは。久しぶり~」と笑顔で挨拶をしてくれて、先にスタンバイしていたスタイリストさんと衣装選びをし、ごく簡単にヘアを整え、テーブルについてくれました。
このとき、とても安心したのが、スタイリストさんやヘアメイクさんもまた、私もよく存じ上げていた方たちだったということ。つまりSMAP時代から草なぎさんを担当していらしたスタッフという意味です。
現場のマネジャーさんを含め、昔と変わらずに彼らを支えている人たちがこんなにもいらっしゃる……。何を戸惑ったり立ち止まったりしていたのかと私は心から恥ずかしくなりました。