このままでは...というところで、梅とか栗とか蒟蒻など様々な事業をやろうとしたけど全てうまくいかず、さっき申し上げた柚子の実を市長が持って帰ったことがきっかけでやってみようか、という話になったんです。
その時、一番最初にやろうって言い始めたのが父親(先代社長)だったんですよ。
そこでまず、いち農家からスタートして。
当時、父は人に会うたびに「柚子を一緒にやろうやろう」というので、結構馬鹿にされたりもあったみたいですけど。それでも熱い思いがあって、村の将来を考えたんですね。それで徐々に仲間が増えて、一大産地になってきました。
最初の5年くらいは相当苦労したらしい。
植え付けて5年ぐらいした頃に、寒さで全部枯れたんです。
もう挫折どころじゃないですよね、5年間を棒に振るわけですから。
また一から植え直して、それから柚子事業がまた始まったんです。