――商品がシンプルだからこそ大変ですよね。

濵砂 だから何をもって他と違うのか?ということを表現できるかが大事ですよね。物づくりへのこだわりは馬鹿がつくほどありますね。(笑)

――今後の展望をお聞かせください。

濵砂 大きな話になっちゃいますが、有機栽培の市場規模というのは徐々にこれからも増えてくると思うので、一大産地にしたいという展望があります。ただこういう地形なので栽培に適した良い場所も無限にあるわけじゃない。

できる限りこの米良という地域で作りたいんです。
この場所以外で作りたくないですし、規模拡大の為に外部から仕入れもしたくない。
自分達の手で柚子を栽培していきたい、この土地からは絶対離れたくないんですよ。

その上で柚子事業を成功させるために、国内だけではなく海外も視野に入れながら、
ヨーロッパ、アメリカといったオーガニック先進国の中でも名前が上がるぐらいの事業展開をしていきたい、と考えています。