――商品開発に関していかがでしょうか。
濵砂 当然、添加物などを一切使わないというのがまず前提ですよね。
安心・安全も消費者の皆様から見たらどういう風に受け取られるのかわかりませんが、我々からしたら当たり前。
そこへ向かって努力するのは当たり前だから、FSSC22000国際認証を取ったんですけど。
その上で開発に関しては、常に無いものを、常に一番を目指すことを大事にしています。
他社と同じ土俵にのらない考え方をしてるので、やっぱり徹底した味の追求でしょうか。
一番美味しいのは柚子農家が作る柚子製品であるべきだと考えているわけです。
柚子の農業を知らない会社様が作ってらっしゃる柚子製品には負けるわけにはいかないので。柚子のことをもっとも深く知っているわけですから、品質、開発を何処まででも諦めないですね。時には原価度外視してしまうこともあるんですが。(笑)
柚子農家として味や香り、食感など、場所や収穫の時期で微妙に変わってくることを私たちは知っています。栽培からスタートしていますので、
他県で作られている柚子も良いものはたくさんあります。
比べたときに、何がどう違うのか?何を証拠に言うの?というお話になるんですが、
やっぱり育てるには寒暖差の大きい場所がいいです。酸度も香りも高くなるし―。
燦々と一日中日が入るような土地は柚子の皮があまり良くないですね。苦みが強くなるし…。弊社の作る柚子はその点、バランスがとてもいいんですよね。
そういった特性をしっかりと生かした商品開発をいつも念頭に置いております。