「何歳になっても夢中になれるものがあるということは、生きるうえで大事だと思います。」(撮影:浅井佳代子)
2022年8月16日の『徹子の部屋』に宮本信子さんが登場。高校卒業後に入った文学座附属演劇研究所で同期だった黒柳徹子さんと、現在の一人暮らし生活について話します。宮本さんが行っているおうち時間のストレス発散は、地下にある「マイク部屋」で歌うことだそう。昨年、96歳で亡くなった母親との思い出も振り返ります。巣ごもり期間に庭を作り替え、球根が成長する姿がとにかくかわいいと語った、『婦人公論』2022年6月号のインタビュー記事を再配信します。

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『婦人公論』2022年6月号の表紙は、女優の宮本信子さん。家でもできる「楽しいこと」を見つけようと、庭にさまざまな種類の球根を植えたという宮本さん。出演する映画で演じる〈雪さん〉と似ていると感じたのは──(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)

生活に彩りを

長引くコロナ禍で、家でもできる「楽しいこと」を見つけようと思い、庭を作り替えました。小さな庭ですが、スイセンやオキザリスなどさまざまな種類の球根50球を新たに植え、蕾がつくと「あなたたち、上手に咲いてね」と話しかけています。

少しずつ成長する姿がとにかくかわいくて、ただ庭を眺めているだけでも幸せを感じてしまうのです。

ジャズのレッスンもずっと続けています。歌うと気分が上向きになりますし、年に一度のライブで歌うという目標がありますから、「よし!」と張り切れる。

何歳になっても夢中になれるものがあるということは、生きるうえで大事だと思います。