炭水化物よりおかず(タンパク質)を優先して

体がエネルギーを求めているにもかかわらず、胃腸の調子がいまひとつで、食欲不振に陥ってしまうのも不調を助長する要因。

「それは人間の体に備わった防御反応です。暑さに耐えるために胃腸の働きを抑制して、限りあるエネルギーを呼吸や血液循環などの機能にまわそうとするのです」

エネルギー不足の状態を放っておくと、長期的に不調を持ち越すことにもなりかねません。まずは、バランスのよい食事で必要なエネルギーをしっかり補給することが大切です。

「一日に必要なエネルギーは体重(kg)×30が目安。体重50kgの人であれば1500キロカロリーですが、夏場は1800キロカロリー摂取する必要があります」

食欲がないからと、そうめんに大葉やみょうがといった薬味だけの食事では、まるでエネルギーが足りないと注意を促します。

「三大栄養素のうちとくに不足しがちなのが、筋肉のもとになる肉や魚といったたんぱく質です。あまり食欲がなければ、炭水化物よりおかずを優先して食べるようにしましょう」