いかがでしょうか?これまでの人生で、一番スネ夫と向き合ったのではないでしょうか。いつもなら、のび太とジャイアンの二項対立を助長する役割にしか見えていなかったスネ夫を「惚れレンズ」で見ると、まったく新しい一面が浮き彫りになります。ちなみに私が発見した、スネ夫の魅力はこちらです。

・「絶対に誰かに手を出すことはない」

・「最先端のオモチャを紹介してくれる」

・「ジャイアンがいないとわりと優しい」

「言われてみれば」、これらはスネ夫のよさですよね。私も彼のこのよさを視界には捉えていたけれど、情報の優先度を下げていたわけです。なぜなら、「スネ夫=鼻持ちならない嫌味で偏屈なキャラ」という偏見があったから。つまり、ある情報を選んだとき、私たちは他の情報を捨てているのです。

脳の認知負荷を減らすために、世界をある一定のパターンに当てはめて思考停止する。それが人間の特徴です。だからこそ、意識して「惚れレンズ」をつけて、目の前の人と向き合うべきなのです。

※本稿は、『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』(宣伝会議)の一部を再編集したものです。

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