事件の背景と真相

同番組での太田の発言を要約すれば、

『知られざるヴィジュアル系バンドの世界』（著：冬将軍／星海社新書）
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・収録は１日３本撮りで、ラルクは３回に分けて３曲歌ってもらい、その途中に他のアーティストを挟むという収録スタイルだった。ラルクが３曲続けて歌うと、お客さんが他のアーティストを観ずに帰ってしまう恐れがあった。

・ラルクは自分たちのことを“ヴィジュアル系”と呼ばれたくなかった。それをＮＨＫ側に再三伝えていた。

・しかし、司会者である爆笑問題にそのことが伝わっていなかった。

・１曲目が終わってのトークコーナー。ラルクメンバーの顔写真をモーフィングするという企画で、合成されたhydeの写真を見た太田が「新しいヴィジュアル系だね」と発言。それによって、２曲目の収録は気まずい空気の中で行われ、３曲目の収録を放棄した。

つまりはラルク側スタッフとＮＨＫ側との齟齬より生まれた事件であった。

tetsuは自身の単行本『哲学。』（2004年 ソニーマガジンズ）にて、「ちゃんとスタッフが打ち合わせをしているところなんですが、それが出来ていなかった」「ＮＨＫさんにも爆笑問題さんにも何も悪いところはない」「うちのスタッフに対してもっとちゃんとやってくれという意味での行動だった」と語っており、太田は先述のラジオにて、「太田さんには何も責任もありません。ただ、僕はＮＨＫとそういう約束なんで、ここは譲れないんです、すみません」とtetsuに言われたことを明かしている。