「少ない友人を減らしたくない」という相談者の言葉も気になります。確かに70代、80代と年齢が上がるにつれて、友だちが病気になったり亡くなったりするケースは増えていくもの。でも、それは同世代の話です。考え方を変えて、友だちの年齢の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

私自身の話をすると、70歳になりましたが、同世代の友だちはほとんどいません(笑)。だいたい30代、40代の人が多いですね。仕事で出会った人や音楽活動で知り合った人など、職業はいろいろだけれど、気が合う人ばかり。年齢は私のほうが上ですが、それが気にならないくらいの対等な関係です。最近は、同じ研究をしている若い人ともSNSで交流し、刺激を受けたりしています。

相談者も自営業をなさっているので、いろんな年代の方と交流する機会があるのでは?70歳で仕事を続けているなんてすばらしいことです。それだけの能力があり、健康が保たれているわけですから。そんなあなたを見て、素敵だなと思っている若い人がいるかもしれません。もっと自分に自信を持ってほしいですね。

人間関係って、誰かと縁が切れると、新しい出会いが生まれるもの。ですから、この友人との関係が切れたとしても大丈夫です。

もう一つつけ加えると、ランチでも旅行でも、いつも誰かと一緒でなければ行動できないというのではなく、ひとりで楽しめることが大事だと思います。《個》が確立している者同士は、ベッタリせず心地いい関係を築きやすいのです。

個と個で繋がって、本音で話せる相手であれば、退職したり、病気になったりと付帯条件が変わっても、本質的な部分で話が合うし、関係性は変わらないはずです。