SNSの情報を頼りに消費行動を決める

消費行動さえも自分で決めない

なぜここまで今の若者はSNSの情報に依存するのか?

その答えは、SNSのような消費者発信型メディアの対極にある提供者発信型メディアと比較するとわかりやすい。

マスメディアを中心とした従来のプロモーションは、一方通行の情報発信を基本としてきた。それの何が問題かというと、一般的には「双方向のやり取りができないこと」とされる。

しかし私は、一方通行型メディアの問題点は「消費者が受け取った情報を自分で解釈しなければならない」ことだと考える。自分に合うのか合わないのか、好きなのか嫌いなのか、正しいのか正しくないのか。こんなごく簡単なことでさえも、いったん「球を持たされる」ことに現在の若者は抵抗を覚える。

したがって、若い消費者にとってどんなに有益と思われる情報を提供したとしても、購買に結び付くとは限らない。むしろ、情報を提供すればするほど、意思決定からどんどん遠ざかる可能性すらある。