各地の郷土料理(2)

〈福岡県〉ごろし(撮影◎長野陽一)

〈福岡県〉ごろし

小麦粉で作った生地を、波打たせるようにしながらひも状にのばし、茹でてきな粉や黒蜜をかけたおやつ。大分県にもこれとよく似た「やせうま」というおやつがあり、残った生地は味噌汁に入れてだんご汁として食べるところも共通している

 

〈大分県〉ゆでもち(撮影◎戸倉江里)

〈大分県〉ゆでもち

寒冷な竹田地方では米が不作のため、小麦粉のおやつが親しまれた。中力粉の生地にあんを入れたら、直径15cmほどの円形にのばして茹でる。時間が経って硬くなったら、あぶって食べても。皮が薄いので早く火が通り、蒸すよりも短時間で作れるところが、おやつにぴったりだった。皮が破れてあんが出ないように作れるかが腕の見せどころ

 

〈鹿児島県〉ミキ(撮影◎長野陽一)

〈鹿児島県〉ミキ

夏バテ予防にもいいと、奄美の長寿者に愛される発酵飲料。米粉をきび砂糖とともに煮たら、さつまいもの搾り汁を加えて発酵させる。現在は市販品がほとんど

 

〈沖縄県〉サーターアンダーギー(撮影◎長野陽一)

〈沖縄県〉サーターアンダーギー

小麦粉に砂糖、卵、油などを合わせて混ぜ、油で揚げたもの。割れた形が特徴なので、浮いてきたら弱火にして自然に割れるのを待つ。日常的なおやつとしてだけでなく、祝い事にも欠かせなかった

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