●嬉野(うれしの) 温泉(佐賀県嬉野市嬉野町)

神功皇后が三韓遠征(年代不詳、3~4世紀頃?)の帰途、この地に立ち寄り、傷を負ったハクツルが河原に舞い降りて水浴びをして、元気に飛び立っていくのを見て、戦いで傷ついた兵士を入れたところ、実は温泉であって、兵士の傷はたちまち癒えたという。

皇后はそれを喜ばれ、「あな、うれしいの」と言われたのが「嬉野(うれしの)」の地名の起源とされる。

また、和銅6年(713)に編纂された『肥前国風土記』には、「東の辺に湯の泉ありて、 能(よ)く人の病を癒す」として、嬉野温泉の名が登場するほど古くから知られた温泉である。

嬉野温泉街(写真提供◎写真AC)

※本稿は、『秘湯マニアの温泉療法専門医が教える 心と体に効く温泉』(中央新書ラクレ)の一部を再編集したものです。