空腹の時間を作ることで、胃腸を休め、消化機能を回復することができるのです(写真提供:Photo AC)
「毎日3回の食事をきっちり食べること」これが規則正しい、健康的な生活を送るうえで大切だと思っている人は多いのではないでしょうか。でも、実は1食ぐらい食事を抜いてもなんの問題もなく、むしろ1日3食食べることで、ため込みすぎたエネルギーを消費できず、肥満などさまざまな体の不調につながる危険性があるというのです。
そこで注目を集めているのが、故意に一定の飢餓状態を作ってエネルギー消費を促す《16時間断食》という食事のとり方。ダイエット効果だけでなく、免疫力向上や便秘解消など、多くのメリットがあるというこの食事法とは――?(監修:石原新菜 イラスト:スギタメグ)

※本稿は、『がんばらなくても2週間で-3kg 医者が教える奇跡の16時間断食』(監修:石原新菜/宝島社))の一部を再編集したものです。

必要以上に食べることにはさまざまなリスクがある

日々の食生活において、一日3食という人がほとんどだと思います。朝・昼・夕と規則的なリズムで食事をとることは悪いことではありませんが、大切なのは一日の摂取カロリーです。近年ではリモートワークが盛んになり、一日の運動量に対してカロリーを必要以上にとってしまっている人も少なくありません。

要するに「食べすぎ」ということになるのですが、このような人は肥満になりやすいです。肥満になると、高血糖や高血圧、脂質異常症を引き起こしやすくなるばかりか、糖尿病や心疾患、脳卒中などの病気につながってしまう可能性が高まります。

また、食べすぎは消化器官の疲れを招き、血流の悪化や免疫力の低下など、さまざまな体の不調を引き起こす原因となるのです。

 

《食べすぎは万病のもと》

(イラスト:スギタメグ)
リモートワークやオフィスワークで、運動量が少ない傾向にある現代人。
一日3食の食事は、カロリーのとりすぎかもしれません。

 

(イラスト:スギタメグ)
食べすぎると肥満につながり、体のあちこちに不調をきたすようになります。
免疫力が低下して風邪を引きやすくなることも。