「最悪の事態を回避する」という考え方で選択すべき
筆者は職業柄、「住宅ローンは固定にしたほうがよいでしょうか? それとも変動にしたほうがよいでしょうか?」と質問されることが多いのですが、この答えは、将来の金利が上昇するか、下降するかで結論は正反対になります。
どのタイミングで金利がどれくらいになるかを予想するのは、プロのトレーダーでも難しいことですから、基本的に正確な予想は不可能と考えるべきです。
加えて言うと、住宅は多くの人にとって一生を左右する重大な買物であり、しかも住宅ローンは、場合によっては30年という長期にわたって生活に影響を与えます。
つまり、住宅ローンの金利は変動と固定のどちらがトクかという金銭的な視点ではなく、破産など最悪の事態を回避するというリスク管理的な考え方で選択すべきです。