「30歳で30曲目」という偶然

冒頭の須田さんのツイートは、10月18日、「SKE48劇場」で行われる「手をつなぎながら公演」についての言及でした。実は須田さんがグループの卒業を“先延ばし”にしていた大きな理由の一つに、“コロナ禍のルール”がありました。卒業コンサートでは、何としてでもファンの皆さんとの派手なコール&レスポンスがしたいと願い続けてきた須田さんでしたが、彼女たちの公演に限らず、いまは、ファンの皆さんはペンライトや拍手のみでステージに想いを伝えるしかないのです。

現在は、席を一つずつ空けて座ったり、途中に長時間の換気タイムがもうけられたりすることはなくなりましたが、それでも、思いのほか、お客さんが戻ってこない公演も少なくないのです。

そんな中、入場者が定員の50%未満、声が出せるのは楽曲披露時のみ、不織布マスクの着用などの条件付きながら、同劇場では2020年の2月25日以来、約2年8カ月ぶりにファンの皆さんのコールが“解禁”されることとなりました。

須田さんがSKE48を卒業するのは11月1日。10月18日はSKE48劇場で須田さんがファンのコールを受けることができる最後のチャンスです。出演メンバーはまだ発表になっていませんが、プラチナチケットになることは間違いないでしょう。

センター曲は1曲だけでしたが、SKE48歴代1位の“選抜27回”を誇る須田亜香里さんにとってのラストシングルであり、グループにとって30曲目となる記念シングルでもある『絶対インスピレーション』は5日に発売されました。「30歳で30曲目」という偶然も須田さんは喜んでいます。

卒業しても、きっと須田さんには限界の二文字がないのでしょう。彼女の探求心と、さらなる努力の先に、どんな結果があるのか。そして、ファンの皆さんはもちろん、私を含めた“仕事仲間”に、須田さんがどんな景色を見せてくれるのか。これから先も楽しみでなりません。

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