酒井 長い目で見ましょう、と。
渡部 僕は多少楽観的かもしれないけれど、今のカーボンニュートラルの流れがきちんと進んでいけば、地球はそんなにひどいことにはならないと考えています。
酒井 それを伺って、ちょっと安心すると同時に、未来のためにも努力を続けなくてはと思いました。
渡部 もう一つ付け加えると、世界は繋がっているという意識を持っていただきたい。
酒井 つい「日本はどうなる?」と考えがちですが、温暖化に国境は関係ないですものね。
渡部 当たり前ですが、地球の大気と海水の流れはグローバルです。
酒井 地球規模で考えることが必要ですね。ところで先生は、そもそもなぜ気候の道に進まれたのでしょうか?
渡部 お天気少年だったというわけではなく、地球は繋がっているということに興味を抱いたのが原点です。だから旅が好きで、若い頃は世界のあちこちに行っていました。おかげで大学を留年しちゃいましたけれど。(笑)
酒井 初めから興味のポイントはそこだったのですね! 地球規模の広い視野と、ゴミ分別などの細かな視点、われわれも両方忘れないようにしたいものです。