Q. あなたにとっての《理想の最期》とは?

【ある日突然……】

●朝食を食べて「美味しかった」と言って、日向ぼっこをしながら逝きたい
(74歳・パート)
●朝、部屋を見に来た孫に「あれ? おばあちゃん死んでるよ」と言われる感じで、「ピンピンコロリ」が理想。闘病中だったとしても、人知れず静かに逝きたい。心臓マッサージなどで大騒ぎされたら、おちおち死ねない
(55歳・パート)

 

【自宅でひっそりと】

●住み慣れたわが家で逝ければ、家族に看取られなくても、と覚悟はできている。葬儀は夫と娘家族だけで十分。人数よりも中身のある葬儀を望む
(76歳・年金受給者)
●「人は死んだら土に戻る」という考えなので、枯れ葉がひらりと落ちるような逝き方をしたい。施設や病院とは縁のない生活を送り、在宅死を望んでいる。葬儀は不要、墓も戒名もいらない。自然葬(散骨)を希望
(74歳・主婦)
●離婚して子どももいないので、ヘルパーさんなどの協力を得ながら最期まで自宅で暮らして、この世を去りたい。葬儀などは一切不要。無縁仏になってもかまわない
(60歳・無職)

 

【最期は病院で】

●自宅で救急車を呼んで近所に知られたくないので、病院で最期を迎えたい。そのほうが家族も安心だと思う
(63歳・主婦)
●元気なうちは施設で暮らす。病気になったら最期の1週間くらいは入院し、薬で苦痛を緩和
(78歳・アパート経営)

 

【見送ったあとに】

●在宅介護をしている母を見送ってから、初七日の翌朝に目が覚めない、がベスト。独身なので腐敗する直前くらいで見つけてもらえたら。がんや糖尿病などの病を得ても親の介護ができて、いい人生だった
(58歳・自営業)
●夫亡きあと、10歳になる保護犬と寄り添って暮らしてきました。残り時間はちょうど同じくらい。私が一日でも長生きして看取ってやりたい
(72歳・年金受給者)

 

あの人の生き方、逝き方に憧れます

【瀬戸内寂聴さん】
波瀾万丈の人生だったが、遺した作品や亡くなり方はよいと思う。前向きで寛容な方 (59歳・主婦)

【日野原重明さん】
最後まで自分のつとめを果たした生き方だったから(65歳・パート)

【樹木希林さん】
全身がんを公表し、「いつか死ぬ」と言い続けて、周りに心の準備をさせてから静かに旅立ったから (54歳・パート)

【篠田桃紅さん】
生涯を通じて仕事をし続けたこと (83歳・年金受給者)