認知症の治療も、早期発見・早期治療が重要なポイントに

認知症の治療を早期にスタートできるのは、いろいろなメリットがあります。多くの場合、認知症と診断されれば、症状の進行を遅らせる薬を処方してもらえます。

軽い認知症の患者さんには、アセチルコリンなどの伝達物質を増やす薬が出される場合もあるでしょう。この薬は賛否両論あるのですが、医師によっては「飲まないよりいいだろう」と判断することがあり、その場合は服用の指示が出されます。

アセチルコリンなどの伝達物質を増やす薬には賛否両論ある(写真提供:Photo AC)

また、軽い症状のうちにデイサービスを利用するようになると、他の人との会話が増えるので、症状の進行を遅らせる効果を期待できます。

認知症の治療も、他の多くの病気と同じように、早期発見・早期治療が重要なポイントになります。

ただし、それで診断を受けることで免許を取り上げられたり、仕事を取り上げられたら逆効果だということも知っておいてください。進行を遅らせるために介護保険が利用できるのが診断の最大のメリットですし、治療も実はそれしかありません。

「自分は認知症かもしれない」と思ったら、インターネットなどで検索して、自己診断のやり方を調べてみてください。すぐに見つけられるでしょう。そして、少しでも疑わしいと思ったら病院で診察を受けてみてください。