冬・春秋の制服のアウターはウールコートとカーキのトレンチコート2種類のみ(写真提供:あきやあさみさん)

制服化する前はどこか妥協をした服を着ていた

私自身も制服化をする前は多いときで1年に200着以上の服を買って所有していたことがありました(今思うとなぜそんなにたくさん服を持っていたのか不思議な気持ちです……)。福袋、セール、フリマアプリなどで「欲しい」と思った瞬間に服を購入してしまうこともあり、部屋はどんどん「着ない服」で溢れていきました。

しかし、どんなに「服の数」が増えても自分のファッションに心から満足できたことは一度もありませんでした。ひとつひとつは「好きな色の服」や「着ていて楽な服」や「流行の服」だったのですが、今考えると「毎日着たいほど真剣に選び抜いた服」でなかったというのが大きな原因でした。

セールでたくさんの服を買っていたときは「本当は別の色が欲しかったけど安くなっているからこの色でいいや」「少しサイズが大きいけれど着られるからいいや」と、無意識にどこかで妥協をした服を選んでいました。

そして心から憧れているブランドでは「高いから買えない」と思い込んでしまい、安価なブランドで似たような服を探してしまうことがよくありました(たくさん買っていた服の価格を合計すると心から欲しかった服の価格を超えていることもありました)。満足できないからとたくさんの服を買ってしまい、健康的でない状態だったと思います。

 

制服化をすると自分の服に自信が持てる

制服化を実践した方はみなさん「今まであんなにたくさんの服を持っていたのに私はおしゃれじゃないと感じていた。制服化することで自信がついた!」とおっしゃいます。これは「1セットのスタイリングに時間と愛とお金を集中できたから」なのです。

たくさんの服の中から徹底的に取捨選択をして「自分で考え抜いた答え」だからこそ、少ない服でも自信を持って堂々と過ごせるのです。

 

※本稿は、『一年3セットの服で生きる――「制服化」という最高の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。


一年3セットの服で生きる――「制服化」という最高の方法』(著:あきやあさみ/幻冬舎)

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法。たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! 選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口。制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。