ウグイスによる温泉発見の由来や伝説
●鶯宿(おうしゅく)温泉
発見は天正年間(1573~1592)で、発見者は加賀国からこの地に住みついたキコリの「助」とされる。
谷川に湯煙が上がるのを見て探し訪ねたところ、岩の間から湯が湧き出ているのを発見した。
この湯に傷ついたウグイスが脚を浸しては近くの梢に宿ることを繰り返し、数日にして傷が癒え飛び去ったのを見て、不思議に思い、行脚の僧侶にこのことを問うと、効能の著しい温泉であることを教えられた。
その後、この僧侶の助力で庶民の湯治場として整備し、「鶯宿温泉」と名付けられた。
※本稿は、『秘湯マニアの温泉療法専門医が教える 心と体に効く温泉』(中央新書ラクレ)の一部を再編集したものです。