ロシアワールドカップ開幕前の逆風

面白いのは、4年前のロシアワールドカップ開幕直前との比較です。これが印象に残っている二つ目の出来事でした。

2018年6月にロシアで開催されたこの大会もまた、日本代表は逆風の中にいました。

要因はさまざまにありましたが、「監督交代」と「テストマッチの結果」はかなり大きかったと思います。

2018年6月にロシアで開催されたこの大会もまた、日本代表は逆風の中にいました。悲観こそしていませんが、「最高の雰囲気」といえるものではありませんでした<写真:(C)杉田裕一>

本大会前のテストマッチでガーナ(0対2)、スイス(0対2)と敗れ、批判はどんどん大きくなっていきました。メンバーの平均年齢が28・3歳とこれまでのワールドカップに出場した日本代表メンバーの平均と比較して過去最高だったこともあり、「おっさんジャパン」などと揶揄されていたほどです。

チームに流れる空気も、悲観こそしていませんが、「最高の雰囲気」といえるものではありませんでした。

「メンバーに滑り込めた」という感覚があった僕は、「どうすればチームに貢献できるのか」と考えていましたが、なかなかできることが思い浮かばず「まずは目の前の練習を一生懸命にやろう」「できる限りのサポートはしていこう」と考えるくらいでした。