(写真提供:photoAC)
2021年4月、ライザップでダイエットを成功させ、CMなどに出演した元日本テレビアナウンサーでタレントの大神いずみさん。プライベートでは読売巨人軍のコーチ、元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。ターンテーブルで回るため、苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をしている。夢と希望にあふれてスタートした高校生活はコロナや怪我で思わぬブレーキがかかった。球児の母として伴走する大神さんが、この2年を振り返る。

一人大阪で暮らす長男が心配

2022年 春。
今年は息子ふたりとも進級のみで比較的のんびりとした年度末。
家族の寝静まった遅い時間、背番号を新しいユニフォームに縫い付けていたときに、ふと手元とは全く関係ないことを思い返していた。

ちょうど1年ほど前は、長男・翔大の引っ越しの準備に追われてたっけ。まもなく高校進学のため一人大阪で暮らすことになる長男のことが、心配で心配で心配で……痩せたのではなく、私はご承知の通りライザップで痩せたのである。

ライザップ中の朝ごはん。食事制限は厳密(写真提供◎大神さん 以下同)

私のダイエットはゴールの旗が見えていたものの、息子のスタート地点に辿り着くまでの時間は、今思い返しても本当にしんどかった。

ダイエットを始めて3ヵ月程経った2月ごろは、高校の推薦試験や保護者説明会などで大阪への日帰りが多かった。その頃1日のカロリーや食事内容を制限していて、駅弁もコンビニのサンドイッチも食べられない状況で新幹線で往復していたからか、何をやってもすんとも体重は落ちていかなかった。

一方そのころ長男の翔大といえば、なぜか一人で大阪でやっていける自信は天高く高く…。雲を突き抜けるジャックと豆の木ほどの高さから世の中を見下ろしているようだった。彼らがよく言う、「自信しかない」というやつ。なんだそれ。若気に至りも甚だしい。