人に打ち明けられない不調や悩み。日々医療は進歩し、治療法が開発されていることも。大切な自身や家族の健康は、ぜひ医師に相談してみてください。女性に多い病気を中心に、症状、原因、治療、予防の4つの観点でご紹介します。第19回は、「社交不安症」です。
(取材・文/松井宏夫 医学ジャーナリスト)
この記事の目次
〈症状〉「言葉につまる」から「発汗」「震え」までも
〈原因〉過去の状況を思い出すことで起こる 〈治療〉投薬が効果的。半年でほとんどが治癒 〈予防〉早寝早起きでセロトニンの分泌を

〈症状〉「言葉につまる」から「発汗」「震え」までも

社交不安症をよりわかりやすく言うと「あがり症」。社会的な場面や状況に身を置いたときに、強い不安や恐怖を感じるのが特徴です。あがること自体は人間にとって自然なこと。それが普通の社会生活を送るのに支障が出るほどの場合は、病気の可能性が高いといえるでしょう。

強い不安や恐怖を感じる場面によって「スピーチ恐怖」「書痙」(字を書くときに手が震える)「対人恐怖」「赤面恐怖」「視線恐怖」「会食恐怖」などがあります。特にスピーチ恐怖で悩んでいる人が日本人には多い。人前で話をするときに緊張するあまり、「言葉につまる」「舌がもつれる」「声や身体が震える」などの症状が出ます。大勢を前にしたスピーチだけではなく、会議などの席で同じ症状が出る人も。

身体症状は、「強い動悸」「息苦しい」「発汗」「顔が赤くなる」「顔が青ざめる」「めまい」などがあり、男性では発汗、女性では震えが最も多いようです。

 

不安によって起こる身体症状