準備その3「サポーターをつくる」

介護などをあなた一人で最後まで頑張ろうとしていませんか?

できればあなたを支えるサポーターをつくってください。ご家族はあなたのサポーターだとは思いますが、もちろんあなたのご家族以外でもいいです。友人や同僚もサポーターになってくれるでしょう。

病院の主治医、看護師などの医療スタッフ、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなどの福祉スタッフ、そして、緩和ケアチームもあなたのサポーターになります。

その際ポイントとなるのが、サポーターを有効に使い分けることです。サポーターには3種類ありますので、ぜひ覚えておいてください。

1つは、あなたの代わりに患者さんを助けてくれる人です。たとえば、食事をつくってくれたり、患者さんを病院などに連れていってくれたりする人がこのサポーターに当てはまります。

2つめは、あなたの知らない情報を教えてくれる人です。たとえば、医療者がこのサポーターに当てはまります。医療者はそのときの患者さんの病状をあなたに教えてくれます。いまの治療、ケアの状態、そしてあなたがなすべきことを教えてくれるでしょう。また、相続のこと、葬儀のことなども相談に乗ってくれるような人もあらかじめ決めておけば安心できると思います。

3つめは、あなたの気持ちを癒やしてくれる人です。つまり情緒的な部分のサポーターです。あなたがなんでも話せるご家族、親友などが当てはまるでしょう。

繰り返しますが、つらい気持ちはその人に話して、手放しましょう。この3つの観点で考えてサポーターをつくってください。