自律神経のバランスが崩れるとなぜ不調に?
副交感神経に偏りすぎると、無気力などを招くこともありますが、自律神経による不調のほとんどは、交感神経が過剰に働いてしまうことにあります。
活発さ・活動を司る交感神経は、同時に危機や不安といった緊張状態に反応する神経でもあるためです。
心的ストレス、極端な天候、乱れた食生活や習慣、運動不足など、いろいろな外的要因によって、気づかないうちに交感神経優位に偏ってしまうことが多く見られます。
それが一時的なものであれば、メリハリの範疇に収まりますが、長く続くようであれば、心身に不調が現れるようになります。
慢性的な血流の低下、ホルモン分泌バランスの乱れ、血圧の上昇、内臓の機能低下、免疫力の低下など、体内の生理機能にさまざまな異常が生じてきます。
さらには、内臓-体性反射などの影響で、周辺筋肉がカチカチに緊張したり、姿勢が崩れて思わぬ場所に痛みを感じたりするようになります。最初は微妙な変化かもしれませんが、それが持続することで症状が悪化し、別の不調に連鎖していくのです。