描いた夢のために、今日何をするべきか

ある時は、その照らす道は「食っていくために建設現場で働くこと」であり、ある時は、「喉がつぶれても歌い続けること」でした。夢が照らし出したミッションを一つ、また一つと達成したその先に、夢のその先の、俺の未来があったのです。

「夢」と聞くと、多くの人はやたらと遠くのことばかりを考えて、「こうなりたいけれど、今の自分では無理」と、早々に諦めてしまいがちです。結果として、あまりにも簡単に夢を捨ててしまっている。

そして夢を置き去りにして、別の基準で未来を選んでしまう。だから、たとえ人がうらやむような一流大学や企業に入っても、そこからどこに進んだらいいかわからなくなる。八方ふさがりの閉塞感に悩まされてしまう。

描いた夢のために、今日何をするべきか。このことを考えることこそが大切なのです。

遠くに見える夢に到達するために、今日やるべきことをちゃんと実行する。ただ漫然と生きていては、文字通り「夢を見ている」だけの人になってしまう(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

遠くに見える夢に到達するために、今日やるべきことをちゃんと実行する。それができた人だけが、希望を捨てずに生きていけます。どんな夢だろうと、踏み出す最初の一歩はその足元の一歩です。ただ漫然と生きていては、文字通り「夢を見ている」だけの人になってしまう。

夢を持つのは一部の恵まれた環境の人だけに許された特権ではありません。どんな最低の状況にいようと、夢を持つことはできるのです。一人一人が自分の夢に向かって、一歩一歩進んでいくことが、社会のブレイクスルーにつながる。俺は心からそう思っています。