モノを無くしがちなら「よく使うものの定位置を決める」ことから始めてみて(写真提供:Photo AC)
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに6000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。第17回は「リビングをスッキリさせる4つのルール」です。

リビングをすっきり空間にするコツ(1)「定位置を決める」

前回は、リビングが片づくためには実は玄関が重要、という話をしました。今回はさらにリビングをすっきりくつろげる空間にするために、すぐ出来るコツと習慣を4つお伝えします。

まずは「よく使うものの定位置を決める」ということ。

片づけ講座で、「モノが迷子になる」というお悩みをよく伺います。モノをすぐに見つけるためには、定位置を決めることが重要。ただし、家の中にあるものすべての位置を決めるのはさすがに大変かもしれません。

しかしよく使うもの、一日に何度もつかうものに限ればどうでしょうか。定位置が決まれば、それによりモノが見つからない、という機会もぐんと減り、ストレスも減ります。

よく使うモノの代表格と言えば、スマートフォン、テレビやエアコンのリモコン、シニアグラス、などでしょうか。と同時にそれらは往々にしてよく迷子になるものでもあります。なお片づけ講座で聞いた限り、家の中で迷子になるモノ第一位は、圧倒的にスマートフォンでした。現代人ならではですね。